旬の食材

2019年

12月

黒大豆…兵庫県但馬産

お正月に欠かせない食材のひとつ、黒大豆には様々な栄養素が詰まっています。

黒豆の黒さの源となっている色素、アントシアニンはブルーベリーにも含まれているポリフェノールの一種で、活性酸素を除去する働きがあり、血液をサラサラにしたり、体脂肪を付きにくくしたりします。又、ブルーベリーでも有名になったように視力向上の作用があるとも言われています。

一口メモ

黒豆煮を作る時に、味付け前の黒豆と汁を一緒に取り出し、塩・酒を加え、お米と炊けばほんのり紫色した黒豆ご飯の出来上がり。黒豆のもちもちした食感と甘みが食欲をそそります。

ゆず…兵庫県但馬産

独特の香りと鮮やかな果皮の黄色が特徴です。昔から料理に欠かせない薬味等として利用されてきました。又、冬至には無病息災を願い、ゆず湯にも使われます。

ゆずには、ビタミンC、カリウムやカルシウム等のミネラルや、クエン酸・酒石酸などの有機酸が多分に含まれています。又、その芳香がもたらす食欲増進効果に加え、風邪の予防や体内の浄化、疲労回復に効果を期待する事が出来ます。

一口メモ

新聞紙やビニールで包み、常温で保存しましょう。 柚子味噌などに加工して冷凍すると、長期保存も可能です。

11月

ほうれんそう…兵庫県但馬産

豊岡中央青果では非常に評価が高く、人気のある野菜となっています。特に上山高原のほうれんそうは人気があり、一般のほうれんそうより高く取引されます。

ほうれんそうは灰汁が強いのですが、灰汁は水溶性なので水にさらすことで抜く事が出来ます。ほうれんそうは葉の部分にカロテン・ビタミンC・鉄分を含み、根元の赤い部分にはマンガンを含んでおり、全ての部分を食べる事が出来ます。

一口メモ

新鮮なものは葉が柔らかくピンとして、根元が瑞々しく赤みが強いものです。葉がしなびていたりするものは避けましょう。

レタス…兵庫県但馬産

寒暖差のある但馬で栽培されたレタスは、表面はとても瑞々しく、シャリシャリとした食感が特徴です。

約95%が水分から出来ていて、カロテン・ビタミンC・Eが含まれており、この組み合わせは細胞の老化防止・抗がん作用に効果的です。また、体内から余計な塩分を排出するカリウムや、便通の改善に役立つ食物繊維も含まれています。

一口メモ

本来の食感を味わって頂く為に、生食がお薦めです。

かぶら…兵庫県但馬産

柔らかな肉質が特徴で煮物に最適です。また、葉も茎も柔らかく丸ごと煮込む事が出来ます。

大根とよく似た栄養があり、消化酵素アミラーゼ・ビタミンCが豊富で、胃もたれ・胸やけに効果的です。葉はさらに栄養価が高く、ビタミンA・C・カロテンが豊富で、ガンや動脈硬化予防に効果大です。他にカルシウム・鉄分も多く含まれているので、無駄なく丸ごと食べましょう。

一口メモ

葉付きのまま保存すると水分が蒸発してしまうので、根と葉を切り離しましょう。別々にしてラップやポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。

ブロッコリー…兵庫県但馬産

ブロッコリーは、がん予防・風邪予防に欠かせないビタミンCをレモンの2倍、じゃがいもの7倍も含み、100g食べると1日の摂取量がまかなえると言われています。

食物繊維が多いことから血糖値を正常に保ち、皮膚や粘膜の抵抗力を強めるカロテン、しみ・そばかすに有効なビタミンCと、美肌効果もあるようです。総合的に栄養価の高い野菜です。

一口メモ

つぼみが固くしまり、中央がこんもりと盛り上がっているものを選ぶのがポイントです。

10月

松茸…兵庫県但馬産

『香り松茸、味シメジ』という言葉があるように、強い香りが良いとされ、日本料理には松茸は秋の味覚の王者と言えます。松茸の人工栽培は難しく、未だ成功していない事もあり、秋の王者の地位は不動と言えるでしょう。

松茸の香りの主成分はマツタケオールと桂皮酸メチルで構成されており、特有の香りは桂皮酸メチルから構成され、旨味成分のグアニル酸も豊富に含んでいます。又、でんぷんやタンパク質を効率良く消化する酵素も含むので、たくさん食べても胃にもたれません。

一口メモ

傘が完全に開いてしまうと、1~2日で松茸特有の香りが飛んでしまいます。傘の周囲を内側に巻き込んで、傘が肉厚である状態の物が良く、内側の放射線状のヒダも白くきれいな物が良いとされています。

新高梨・新興梨…兵庫県但馬 香住産

新高梨(にいたかなし)は果肉が柔らかく、瑞々しく、風味豊かな甘さをもっています。又、日持ちが良いのも特徴です。

新潟の『天の川』と高知の『今村秋』を交配し、それぞれの地名を取って<新高>と命名されました。平均サイズは400~500gですが、大きい物では1kになる物もある赤梨です。

<新興梨(しんこうなし)>特徴は果汁が多く、甘味と酸味のバランスが良い梨です。20世紀梨の自然交配から誕生した、1玉500g前後になる赤梨です。

一口メモ

大変貯蔵性に優れているので、今の収穫したての味と、しばらく置いて酸味が抜けた味を食べ比べてみてはいかがでしょうか。

里芋…兵庫県但馬産

独特のぬめりが特徴で、おふくろの味を連想させてくれる食材です。

このぬめりには、血圧を下げ、血中コレステロールを取り除く効果があるほか、胃・腸壁の潰瘍予防や肝臓の強化になる効果もあり、とても健康的です。
里芋は、親芋から小芋・孫芋と次々と出来る為、子孫繁栄の象徴として縁起が良いと言われています。

一口メモ

ふっくらと丸みがあり、泥付きで表面が湿っているものを選ぶのがポイントです。里芋と牛肉、しらたき等を入れた具だくさんの鍋を、醤油・酒・砂糖少々で味付けし、大勢でつつきながら食べる煮芋がオススメです。

砂丘トマト…京都府丹後久美浜産

大玉なのが特長で、「コクのある旨いトマト」とお客様より高い評価を頂いています。

京都府丹後市久美浜町は、砂丘地や丘陵地の自然を活かした栽培や、ビニールハウスでの施設園芸が盛んです。トマトもその一つで、砂丘トマト(水耕栽培)は9月頃から11月頃まで出荷されます。トマトはビタミンCやビタミンB等の栄養素が豊富で、高血圧の予防・便秘改善・美容にも良いとされています。「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざ通り、多くの病気の予防と体の調子を整える力がある野菜です。

9月

二十世紀梨…兵庫県但馬産

香住の梨『二十世紀梨』は、日本海の潮風と夏の強い日差しを受けており、程良い甘味と水分をたくさん含んだ但馬を代表する果実です。

但馬では香美町香住区・新温泉町(旧温泉町)で産地ブランド化を図りながら栽培されています。
青梨の代表とも言える二十世紀梨は、シャリっとした歯ごたえと、瑞々しいジューシーさは格別です。豊富な水分を含みながら糖分が少ないので、残暑でバテがちな体への水分補給に適していると言えるでしょう。

一口メモ

冷やして食べるには、冷蔵庫の野菜室で約5度程度にすると美味しく食べる事が出来ます。ですが冷やし過ぎると程良い甘味を感じなくなってしまいます。

ピオーネ…兵庫県但馬産

ジャンボブドウとも呼ばれるピオーネは、巨峰とカノンホール・マスカットを交配して出来たぶどうです。

ぶどうの王様と言われる巨峰より果粒は大きく、非常に食べごたえがあります。
糖度が高く、強い甘みと酸味を併せ持った、大変風味の良いぶどうです。
ぶどうに多く含まれるポリフェノールには、ガンや動脈硬化の予防に効果があると言われています。また、赤ぶどうに多く含まれるアントシアニンは目の疲れや病気、視力回復に効果があると注目されています。

一口メモ

粒の色が濃いもので白い果粉がたくさん付いているものがお勧めです。これはブルームと呼ばれるミネラル分や美味しさのかたまりです。ブルームを落とさないように軽く水洗いしてから、2・3時間冷やすと甘味が一層引きたった味になります。

畑ヶ平だいこん…兵庫県但馬産

「畑ケ平だいこん」は、新温泉町岸田の標高約1000メートルにある畑ケ平高原で栽培されています。

大根の栽培に適した平地よりも四・五度低い気候と赤土で栽培された、きめの細かい身が詰まっている甘い大根です。大根にはジアスターゼという消化酵素が多く含まれているので、 消化を助けてくれ、二日酔いにも効果的な成分です。

大根の栽培に適した平地よりも四・五度低い気候と赤土で栽培された、きめの細かい身が詰まっている甘い大根です。大根にはジアスターゼという消化酵素が多く含まれているので、 消化を助けてくれ、二日酔いにも効果的な成分です。

一口メモ

煮物や大根おろしなどのあっさりとした調理法で残暑を乗り切りましょう。

8月

ピーマン…兵庫県但馬産(JAたじま)

「たじまピーマン」は、「色が濃いから旨い」をキャッチフレーズに、豊岡市・但東町を中心に栽培されています。昼夜の気温差が大きいという気候条件が、色艶・味共に良い、美味しいピーマンを生み、県内一の夏秋ピーマン産地となっています。

また、兵庫県食品認証制度の認証を受けており、品質面でも高い評価を受けています。特産「たじまピーマン」を栽培するJAたじまピーマン協議会は、生産技術を高め、安定的な生産を目指しています。

一口メモ

ピーマンには、100g中のビタミンCの含有量がレモン並みで、2個で一日の必要量を摂ることができます。しかも、加熱しても栄養価の変化が少ないので、炒めて食べればレモンよりずっとたくさんのビタミンCを摂る事が出来ます。

轟大根…兵庫県但馬産(JAたじま)

轟大根は、養父市関宮町轟の標高750mに位置する杉ヶ沢高原で、数名の生産者により栽培されています。

早朝3時頃から収穫された大根は、各生産者により水洗いされた後、出荷場に運び込まれ1本1本丁寧に箱詰めされます。キメが細かく、瑞々しいと大変好評な大根です。

一口メモ

大根には消化を助ける作用があるので、大根おろし等、あっさりとした調理法で夏を乗り切りましょう。

7月

…京丹後久美浜産

現在市場に出回っている品種は、白鳳系と白桃系がほとんどです。

白鳳系は上品な甘さがあり、果汁が多く肉質も柔らかいのが特徴です。白桃系は肉質がしっかりしており、水蜜桃と言われるぐらいの甘い果汁をたっぷり含んでいるのが特徴です。桃の果肉は水溶性のペクチン(食物繊維)を比較的多く含み、コレステロールを減らす作用や、便秘の解消や予防に効果があります。ちなみに桃はバラ科さくら属に分類され、原産地は中国と言われています。

一口メモ

食べる前に1~2時間程度冷蔵庫で冷やすと美味しく頂けます。熟す前に冷蔵庫に入れて冷やしたり、長時間冷やし過ぎると味が損なわれるので注意しましょう。

小玉西瓜…京丹後久美浜産

当市場へは、主に姫甘泉とパロディーの2品種が入荷しています。丸型の姫甘泉は、真っ赤な果肉でとても糖度が高く、果汁も豊富です。

ラグビーボール型のパロディーは、果肉の色は少し薄めですが、こちらもとても糖度が高く美味しい西瓜です。西瓜には抗がん作用があり、免疫力を高めるカロテンや、利尿作用のあるカリウムが多く含まれている他、シトルリンという尿を作る働きをするアミノ酸が含まれており、高血圧の予防にもなります。冷やして食べると甘味を強く感じますが、多く食べると一時的に体温が下がって消化機能が低下します。又、油を多く使った料理との食べ合わせにより、下痢を起こす事があります。このような事から、天ぷらと西瓜は食べ合わせが悪いと言われているのかも知れません。

一口メモ

冷蔵庫にすっぽり入る大きさなので、2~3時間程度冷やしてからお召し上がり下さい。

小菊南瓜…京都府丹後産

小菊南瓜はあっさりとした味の為、好みの味付けに変えやすい事や、煮崩れしにくい事等が特徴の日本種のかぼちゃです。

本来の味を楽しむと言うより、好みの味を楽しむ事が多く、高級会席料理の食材として人気があります。栄養価も高く、カロテンやビタミンB1・B2・Cを多く含んでいます。カロテンやビタミンCには抗酸化作用があり、活性酸素を除去してガン細胞の発生を防いでくれるので、優秀なガン予防食品と言われています。又、カルシウム・鉄分もバランス良く含んでいます。

一口メモ

小菊かぼちゃ」という名前は、真上から見ると菊に似ている事から付けられたようです。その美しい姿、形を生かし、器として用いてみるのも良いのではないでしょうか。

6月

きゅうり…兵庫県但馬産

きゅうりは、瑞々しい香りとパリッとした歯切れの良さがいのちです。表面の突起とそこについている刺を通常「いぼ」と呼んでいますが、このいぼがチクチクするものほど新鮮な証拠です。

全体の90%以上が水分で、ビタミンC・カロチン・カリウム等が含まれますが、含有量は低く栄養の多い野菜ではなく、むしろ世界一栄養が無い野菜としてギネスブックに登録されているようです。

一口メモ

やはり生食が一番おすすめですが、漬物にしての堪能な味の深さを味わうのも一興です。

茄子…兵庫県但馬産

茄子は煮ても焼いても美味しく、油と相性も良いので炒めても美味しい万能の食材と言える野菜です。

カロリーが低く、血圧を下げたり肝機能を高める作用があると言われています。

一口メモ

切ると直ぐに黒ずんでしまうので、アク抜きを兼ねそのまま直ぐに水にさらしましょう。焼いて熱いままの状態で皮を向き、少量の醤油をかけて食べるとより美味しいです。

トマト…兵庫県但馬産

生産者友の会から出荷されるトマトは、全てひょうご安心ブランドの認定を
受けており、どなたでも安心して食べて頂けます。

品種を厳選し、苗を共同購入して品質の統一に取り組み、生産者が苦労して
栽培した愛情たっぷりのトマトです。

一口メモ

冷蔵庫でよく冷やし、塩や醤油をさっとかけ、トマト本来の美味しさを堪能して下さい。

5月

そらまめ…兵庫県但馬産

そらまめは奈良時代にエジプトから日本に伝わりました。名前の由来は実が空に向けて実るからだそうです。

美味しいソラマメの見分け方は、緑色が鮮やかで艶があるものを選びます。また、ふっくらと膨らみ、触った時にしっかりと弾力があり、持った時に重みを感じる物を選んでください。

一口メモ

ソラマメを長期保存したい場合は、さやから出して1分ほど塩茹でした物を冷凍します。まだ温かい状態で冷凍庫で一気に冷やして凍らせます。

うすいえんどう…兵庫県但馬産

甘みが強く、加熱調理するとホクホクとした食感が特徴的です。

関西地域を中心に流通している実エンドウの一種で、ビタミン類やミネラル、食物繊維の他、たんぱく質も多く含んでいるようです。ちなみに、うすいえんどうという名前は、大阪府羽曳野市の碓井(うすい)地区からきているようです。

一口メモ

卵とじや豆ご飯として調理されるのが一般的です。実を取った後のサヤだけで煮込むと、豆の甘いダシを取る事が出来、このダシで豆ご飯を炊くと、よりいっそう風味の増した豆の旨みを堪能出来ます。

山ぶき…兵庫県但馬産

古くから山野に自生している野菜で、栽培は10世紀以前からされていたと言われています。
特有の香りと苦味が特徴の春を代表する山菜のひとつです。

ふきの食用する長い部分を「茎」と呼ぶことがありますが、実際には「葉柄(ようへい)」といいます。葉柄は葉と茎の接続部分のことで、ふきの本来の茎は地下にあります。

一口メモ

ふきを鍋に入る大きさに切り、塩をふりかけ、まな板の上で板ずりした後、たっぷりのお湯で3~4分アク抜きをしてから佃煮にすると美味しく食べられます。

木の実…兵庫県但馬産

木の実は、「実山椒」と呼ばれる山椒の未熟の実の事です。

香りが高く、「山椒は小粒でピリリと辛い」と例えられるように、少量でも強い辛味が特徴の晩春の食材です。山椒の香りには、食欲を増進し、食材の臭みを抑える効果があります。又、昔から健胃剤や虫下しの薬としても、民間療法や漢方薬の原料として使われてきたと言う歴史ある薬味でもあります。

一口メモ

木の実は灰汁がある為、塩を加えた熱湯で30分ほど下ゆですると良いようです。佃煮が一般的な料理方法で、ピリッとした山椒の風味が食欲をそそります。

4月

たけのこ…兵庫県但馬産

春の味覚を代表するたけのこは、独特の旨みが特徴で、カロリーも低い為ダイエット食材としてもおすすめです。又、食物繊維が豊富な為、コレステロールの吸収を防ぐ働きがあり、大腸がんや動脈硬化の予防にも良いようです。

たけのこは成長が早く、10日(旬内)で竹になると言われるところから「筍」の字が宛てられたようです。また竹の若芽である為、竹の子供と言う事で「竹の子」とも呼ばれています。

一口メモ

生のままおいて置くと、時間と共に固くなりえぐみが増すので、鮮度を保つ為手早く下茹でをしアク抜きをしましょう。水にぬかと赤唐辛子を入れて茹でるのがポイントです。煮物やあえ物、炒め物や炊き込みご飯等、春の味を満喫してみて下さい。

こごみ…兵庫県但馬産

こごみはクサソテツの若芽で独特の「ぬめり」が特徴的な山菜です。他の山菜類と異なりアクが少ない為に簡単に料理でき、誰でも食べ易い春の野菜です。

若芽の間だけ先端を内側に巻いており、山菜として食べる時期は芽が丸まっている間だけと言われます。若芽なので成長が早く、一週間で葉が開ききってしまうので旬の時期は数日しかありません。このくるんと丸まった葉の中に春の力と香りを蓄えた春の食材です。

一口メモ

アクが少ないので塩を加えた熱湯でさっと茹で、水にさらすだけですぐに和え物などに利用出来ます。ですが先端の内側の巻葉の部分は、水をたくさん溜め込んでしまうのでよく水気を取り除くようにして下さい。

葉わさび…兵庫県但馬産

独特の風味とさわやかな辛味が特徴で、食欲をそそる食材です。

ビタミンCを豊富に含んでいるだけでなく、わさびの辛味はビタミンCの酸化防止に役立ちます。又、病原菌を強烈に殺菌する力がある事も分かってきているようです。

一口メモ

醤油漬け等で独特の風味を堪能して下さい。辛味は抜けやすいので、作った醤油漬けは密封して、冷蔵庫で保管し早めに食べ切りましょう。

木の芽…兵庫県但馬産

木の芽は山椒の若葉を摘み取ったもので、ミカン科の植物です。「椒」には、香りがよいという意味があり、山椒の由来は、「山の香り高い実」からきていると言われています。

新緑の時期、和食の香りといば、まず木の芽ではないでしょうか。
お吸い物に浮かべたり、あしらいとして料理に添えるほか、味噌とすり混ぜ豆腐に塗って焼く「田楽」にしたり、筍と合わせた「木の芽あえ」などがおすすめです。
爽やかな香りと緑の色が春らしい一品になります。

一口メモ

サンショウオールという成分が辛みのもとで、抗菌作用が強く、食欲増進や胃腸の働きを活発にする効果があります。 山椒は古くから漢方薬に使われているように、さまざまな薬効があります。

わらび…兵庫県但馬産

わらびは全国に自生しているシダの仲間の一種で、山菜として若芽を食用にします。
また、わらびの根には澱粉が多く含まれており、この澱粉からわらび餅のもととなるわらび粉が作られます。

わらびは森の中ではなく、比較的日当たりの良い場所に生えます。
先がまだ丸く、開いていないものを採るようにしましょう。なるべく根もと付近から手で折りますが、簡単にポキッと折れるところから上を採取します。産毛がたくさん付いているものが新鮮な証拠です。

一口メモ

ビタミンEが比較的多く含まれているので、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防に役立ちます。

3月

うど…兵庫県但馬産(JAたじま)

うどは特有の香りとほのかな苦味、そしてシャキッとした歯触りが持ち味の野菜です。

先の芽がみずみずしく、茎が太めで穂先まで張りがあり、全体にうぶ毛が密生しているものが良品です。また、山うどは茎が短めで香りが強いかどうかもチェックポイントです。

一口メモ

うど(独活)は大木になる? “うどの大木”という言い回しがありますが、これがその「うど」です。うどは大木にはならず、大きくなってもせいぜい3m程の草なんです。

ふきのとう…兵庫県但馬産

ふきのとうは雪が解け始める春先にいっせいに芽を吹き出します。そのため地方によって収穫できる時期がかなり違ってきます。

締まりがあり、つぼみがまだ硬く閉じていて、周りの葉で花芽が見え始める位までの物を選びましょう。
大きくなるにつれ苦味も強くなるので、小ぶりの物を選んだほうが良いです。
高血圧予防、肝機能強化、健胃効果、発ガン物質抑制など多くの効能を持っています。

一口メモ

アクが強いので、おひたしや和え物の場合はアク抜きをしなければなりません。天ぷらの場合はアク抜きをする必要が無く、独特の香りと苦味を楽しめる大変美味しい食べ方です。

2月

かおりの…兵庫県但馬産

2010年に新しく品種登録されたいちごで、そのさわやかで上品な香りから「かおりの」と名付けられました。

酸味が少なく、程よい甘さと果肉がしっかりしているのにジューシー。
なんといっても名前の通り、とてもさわやかな香りが魅力的ないちごです。

一口メモ

へたを取ってから水洗いすると、へたの部分からビタミンCが流れ出てしまうので、へたを取らずにさっと水洗いして食べましょう。 イチゴはへたとは反対側の先端のほうが糖度が高いので、大きいイチゴはへたを持って食べるよりも、先にへたを取って、へた側から食べると最後まで甘味を感じることができます。

キャベツ…兵庫県但馬産(友の会)

甘味が強いのが特徴で、生食でも食味が良く、サラダ感覚で召し上がれます。

オールマイティな食材ですが、寒い季節なので鍋や味噌汁の具にもオススメです。

一口メモ

<キャベツの保存方法> キャベツは芯の部分から傷み始めるため、芯の部分をくり抜き、その穴に水を含ませた脱脂綿またはペーパータオルなどを詰め保存します。空気にふれたまま保存しておくとカビができやすいので、ラップで包むなどして空気にふれないよう工夫をします。

岩津ねぎ…兵庫県但馬産(JAたじま)

日本三大葱のひとつ「岩津ねぎ」は白ねぎと青ねぎの中間種で、青いところから白いところまで全て余すところなく食べることが出来ます。

白ねぎにはない香り、甘さ、柔らかさが特長で、雪や霜にあたるほど旨みを増し、鍋物や焼き物にするとトロリとやわらかく、料理研究家からも「鍋物に最適のねぎ」と賞賛されています。
朝来市では「岩津ねぎ料理コンテスト」を開催しており、美味しい岩津ねぎの食べ方がどんどん増えています。

一口メモ

おいしさの目安は、雪や霜にあたって葉先が少し黄色くなったもの、折れた葉からゼリー状のものが出ているものが目印です。

1月

生椎茸〈菌床〉…兵庫県但馬産(JAたじま)

肉質が厚く食味が良いのが特徴で、鍋には欠かせない食材です。

しいたけは袋かパックに詰められて販売されていますが、そのまま冷蔵庫に入れると中に水滴が付きます。シイタケはこれを嫌い、濡れた所から傷んでしまいます。長持ちさせたい場合はキッチンペーパーや新聞紙などでくるんでから袋に入れて、冷蔵庫に保管しましょう。さらに、軸が上になるように置くと日持ちが良くなります。

一口メモ

鍋以外では、そのまま素焼きにする他にも、和洋中問わず様々な料理に使えます。ポン酢、ショウガ醤油、レモン汁など、お好みでどうぞ。 軸の部分には旨味が詰まっているので、捨てずに使いましょう。

章姫いちご…兵庫県但馬産

粒が大きく、酸味が少なく、甘味が強いいちごです。特に寒さが厳しいこの時期は甘味がのっています。

いちごにはビタミンCがたっぷり含まれており、中ぐらいの大きさであれば5~6粒も食べれば1日の所要量(100mg)を満たしてくれます。風邪の予防や美肌効果に大きく期待ができます。

一口メモ

へたを取ってから水洗いすると、へたの部分からビタミンCが流れ出てしまうので、へたを取らずにさっと水洗いして食べましょう。 イチゴはへたとは反対側の先端のほうが糖度が高いので、大きいイチゴはへたを持って食べるよりも、先にへたを取って、へた側から食べると最後まで甘味を感じることができます。

岩津ねぎ…兵庫県但馬産(JAたじま)

厳しい自然の中、農家が大切に育てたねぎは、霜にあたるほど旨味が増し、ヌメリが多く甘味が強いのが特徴です。

白ねぎ・根深ねぎに分類されるねぎでありながら、緑の葉も柔らかく美味しく食べられます。江戸時代、朝来郡生野町に栄えた生野銀山で働く人々の冬季の栄養源として、本格栽培が始まったのが起源で、真夏に苗を植え付け、凍てつく冬に収穫します。

一口メモ

ねぎをそのまま素焼きし、トロリと柔らかくなった岩津ねぎ独特の旨味を堪能して下さい。塩やポン酢等さっぱりした味付けでより芳醇な甘さと旨味が際立ちます。

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